日常

漫画「ヘルク」が現代と似通っている

日常

アニメでやっていたので、なんとなく見始めたものの、最初はギャグ要素が強いアニメだなと思って面白く見てました。
物語中盤になって貴族が一般人を戦士に仕立て、王に絶対忠実な駒にしようとする場面があります。

これは、トップが一般人をゴミ扱いし、貴族すらも巻き添えで絶対的な支配を作り出すという、現代と同じ構図になっています。
実際の現実は貴族や限られた人間のみがトップになろうとし(白人至上主義)、人間じゃない何かをトップとしている時点で傀儡だし、そこが違うという点ですね。

それが悪魔崇拝でもあるけど、一般人がそれらを応援してるという点はある意味で同じで、既に忠実な駒という点では完成済み。
だけど、洗脳解除可能という点は漫画とは異なると。

極めて似ている点は、一般人は騙され、犯罪者と言われれば犯罪者に攻撃を加える。
その姿は現代と同じ。今まで守ってくれていた人に対して攻撃をするさまは、本当に醜い。それを利用する上層部の人間もそうで、自分たちの思うシナリオのために誰かの命なんてどうでもいいということも。

そんなヘルクもそれを見て人間を滅ぼそうとするのも納得です。
今の一般人もそれで、扇動されて同じことをやっている。

かつての仲間も王の策略により異形の姿へ、勇者へと覚醒させられる。

ただ、かつての仲間は姿が変わってない状態だし、翼が生えた覚醒戦士なわけで。
上記のアリシアのみ顔が隠れてる状態で1クール目は登場していました(右上のコマ)。彼女だけが顔に影響が出てしまったのか、あるいは伏線で1クールの時はあえて顔を隠させていたのか。

最終回のネタバレ載ってる。
https://bibi-star.jp/posts/4428

他の一般人は異形の姿になってました。

結果的にこういう感じになるのも、しょうがないとは思いますが。
そりゃあ、勝手に解釈して騙され、自分は悪くない!とかやってる一般人の姿を見たら。そのうえで異形の姿になって覚醒戦士の仲間入り。

漫画の方はもう終わってたんですね。
でもアニメ化。作者がどういう意図でこの作品を作ったのか分からないけど、これは面白いし現代と通ずる部分がある。

ネタバレ部分を見ましたが、別の意思が働いて起きたことならば、この現実世界でも起こり得ることはあるわけです。
地球の意思、これは支配層含めて置き去りにされている。今の時代、必要とされていないなら破壊される。金融資本時代は終わる。たかが300年程度の時代で、人間をダメにするこの時代。

人間如きが操作できないことが起きたら本当に面白い。そういうことなら是非とも見てみたいものです。

「新世界」というワードが入ってるし、作者は何かに気づいているのでは?
普通は使わないが、あるいは秘密結社の思惑が入っているのか?

ネタバレ部分を見る限り、秘密結社の意図がちょっと入ってるかもね。
現実は違うよっていうところを忘れずに。

自分はそういう作品、大好きです。
何も考えないで見てるのと、現代と似通ってる部分があるかどうか、思うところがあるかどうかでアニメは変わってきます。

何も感じない人は本当に、ヘルクの世界で言う強制的に覚醒戦士に仕立て上げられて人間じゃなくなってしまいますよ?
支配層にとって都合のいいように、忠実な駒となるけど、既になってるよね。自分たちが支配層と同じ仲間で、ラスボスの一般人だから。

かろうじて人間の姿だけど、中身はもう異形の姿で、ケダモノだし。

ただ、そういう「役目」というならば、ある意味ではみんな本望でしょうね。
みんなでより良い世界のためという意味と、本当の意味でのハッピーエンドを迎えるために必要ならば。

ただし、ヘルクの世界のように元に戻れるという保証はないけど。現実はそう甘く、優しくはない。
それは忘れなきよう。

コメント

  1. TheUnsaid より:

    Helk is a good anime.

    I think your analysis of how the upper class treats commoners like fodder is a bit severe, however; it’s not incorrect. I think Helk exagerrates it significantly, and I believe in reality, these things aren’t done on purpose with malicious intent, but just happen that way.

    Even in Helk, they make a statement about “Human Nature.”